皆様、お早う御座います。本日は、2021年5月10日(月)です。
カルテ棚工事立ち会いのため、朝よりクリニックにいます。
さて、5月8日(土) 第23回多摩骨代謝研究会がWEBにて
開催されました。代表世話人は杏林大学整形外科教授 市村
正一先生です。大半が整形外科の先生方のご参加でした。
内分泌内科医は当方を含め2名?です。骨代謝に影響を及ぼす
疾患は多岐に渡ります。また、副腎皮質ステロイドホルモンの
長期内服等の薬剤による骨代謝への影響も重要な課題です。
特別講演Ⅰは、東京大学腎臓内分泌内科 伊東伸朗先生に
「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断と治療」を
御講演頂きました。何とも難しい病名ですね。しかし当院
にも数名の患者さんが通院されています。そして2020年より
新規の抗FGF23抗体治療が保険収載されました。治療は確実に
進化しています。
特別講演Ⅱは、東京慈恵会医科大学整形外科主任教授
斎藤充先生に、「健康寿命100年を目指す骨粗鬆の逐次治療
とは」を御講演頂きました。新型コロナウイルス感染拡散に
より高齢者の活動性が低下・サルコペニア・フレイルが進行、
新規の骨折はむしろ増えている事、また治療中断による
骨粗鬆症の増悪が懸念される事をお話されました。
治療については、骨粗鬆症治療法の近年の進化には目を
見張る物が有る事。そして確実に骨密度を上昇させ新規
骨折予防も可能となって来ている事。また、糖尿病を含む
生活習慣病に伴った骨粗鬆症の重要性と治療についても
特に力をいれてお話されました。
当方が研修医の頃から考えると夢の様な進化です。斎藤
先生には随分とお世話になり、当方はこの10年間で先生の
御講演を3回も司会させて頂きました。今回の講演でも新規の
データを拝聴し感無量です。
3回目の「緊急事態宣言」が発出→延長されています。
関西方面では変異株拡散による医療崩壊すれすれの
状態です。新型コロナ感染症の収束は見えてきません。
皆様どうぞ御安全に。 住友