今回から、甲状腺の良性腫瘍について説明してゆきます。 最もよく発見されるのは、どの年代にもできる甲状腺嚢胞(こうじょうせんのうほう)です。自覚症状は殆どありません。風船のような袋が甲状腺の内部にでき、透明な液体がたまります。まれに、内部に出血して急に大きくなってくることがあります。この時にはエコーをみながら細い針で嚢胞を刺して(エコー下穿刺)液体を吸引して治療をします。
最近は、動脈硬化の進行を評価するために頸部動脈エコーが汎用されますが、その際にも沢山発見されます。次回も、甲状腺の良性腫瘍について説明してゆきます。