当方がまだ若い頃(32才)、立川相互病院腎臓内科に勤務しておりました。集中治療室・院内透析室で、急性腎障害・慢性腎不全の患者さんを中心に診療しておりました。ある日、循環器内科の S先生(当方の研修医時代の循環器内科指導医)より、家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体の男性患者さんがおり、すでに急性心筋梗塞(下壁)を発症、右冠動脈・左冠動脈前下行枝・左回旋枝に多発性動脈硬化病変と狭窄を認めているとの事。総コレステロール値 360mg/dl・LDLコレステロール値 260mg/dlと非常に高値。この患者さんの御家族には数名の心筋梗塞患者さんと突然死された方がおり、ご本人もまだ40才台で非常に心配しているとの事です。すでに、プラバスタチン20mg(製品名:メバロチン)+プロブコール1000mg(製品:ロレルコ)+陰イオン交換樹脂(製品名:クエストラン)が投与されている状態でした。S先生よりの指令は、まだ日本で始まったばかりの、LDL吸着療法を院内透析室で開始せよでした。 さて当方の勉強が始まりました。 ・・LDL吸着療法の詳細については後日書きます・・
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