家族性高コレステロール血症について沢山書いてきました。最近よく経験する事があります。このHPをご覧になり当院を受診された家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体の患者さんが、過去に処方されていた脂質治療薬についてです。殆どの患者さんが、①リピトール錠(アトロバスタチン)10mg/1日とゼチーア錠(エゼチミブ)1錠、又は、②リバロ錠(ピタバスタチン)2mg/1日とゼチーア錠、又は、③クレストール錠5mg/1日とゼチーア錠を内服されています。しかしながら大半の方のLDLコレステロール値は、160から200mg/dlでした。通常の高コレステロール血症ならば100mg/dl以下となる処方ですが家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体では効果が不十分です。しかし保険診療では、家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体と診断されていなければ、投与可能な脂質治療薬は前記の量までなのです。患者さんから、「なかなかLDLコレステロール値が下がらないけど、まだ若いからこのまま様子を見よう」と説明されていたと伺いました。若いからこそ、しっかり診断・治療する必要があるはずなのですが・・。まだまだ立川市近辺でも周知不足の様です。アキレス腱の肥厚を確認して下さる先生に受診して下さい。これでこのシリーズは1回終了とします。
初診の方、月初めの受診には保険証をお持ち下さい。
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