皆様、お変わりでしょうか? 本日は、2022年12月25日
(日曜日)です。今週も残務整理ためクリニックにいます。
さて、12月15日(木曜日)WEBにて痛風・高尿酸血症に関連
する研究会が開催され座長を務めました。演者は東京薬科
大学薬学部病態生理学教室教授 市田公美先生です。先生は
日本痛風核酸代謝学会副理事長の要職をお勤めです。
痛風患者さんは徐々に増加し1000万人に迫ろうとして
います。痛風発作を発症した患者さんの目標血清尿酸値は
6.0mg/dl以下とされています。しかし目標値に到達・維持
出来る患者さんは多くありません。今回は、新しい腎尿細管
の選択的尿酸トランスポーター阻害薬の開発の経緯と有用性
についてご講演頂きました。トランスポーターとは尿酸を
運ぶ輸送体です(トラックみたいな物です)。また、尿酸
代謝に関連が深いABCG2(これもトランスポーターです/
市原先生のグループが最新の研究をされています)との関連
についても詳細にご講演頂きました。
昭和・平成の時代には実現が難しかった目標血清尿酸値
6.0mg/dl以下が実現可能となりそうです。当院では、特に
慢性腎臓病があり高尿酸血症をもつ患者さんに新しい尿酸
排泄薬を投与しています。ABCG2関連の病態から、腎機能が
少しでも改善する事を願っています。 これも立川市慢性
腎臓病ネットワークの仕事の一部です。
新型コロナ感染症(オミクロン株)は、まだまだ収束
していません。海外では、オミクロン株の新規変異株が
出現・拡散しています。インフルエンザの流行も拡散して
います。 皆様、年末年始もどうぞ御安全に。 住友