前回は、甲状腺悪性リンパ腫について説明しました。今回は、甲状腺未分化癌について説明します。 この未分化癌は甲状腺乳頭癌や濾胞癌(顕微鏡で見ると比較的分化度の高い癌)から形質転換(けいしつてんかん:もともとの癌細胞のおとなしい性質が、突然に非常に悪性度と増殖能力の高い性質に変化する)して発症します。高齢の方に多くみられます。非常に短時間で腫瘍が大きくなり、気管や食道や皮膚に浸潤(しんじゅん:入り込むこと)し、肺を中心として全身に転移してゆきます。 手術や放射線や抗がん剤を中心とした治療が実施されますが、効果が乏しい事がおおく早期になくなる方が多いのが現状です。異常を感じたら早期の受診をすすめます。
初診の方、月初めの受診には保険証をお持ち下さい。
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