1990年前半はインターネットが普及する前の時代です。ご自分の疾患について調べようにも、正確な疾患情報が手に入りません。ご本人も突然の心筋梗塞発症と家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体の診断にびっくりされていました。強い治療意欲もあり、いよいよLDL吸着療法が開始されました。この患者さんは、その後同治療を継続され、昨年、やっと認可された新しい家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体治療薬、抗PCSK9抗体(エボロクマブ:製品名 レパーサ)注射に変更。LDL吸着療法を離脱(終了と同じ事です)されました。あと10年は生きたいとお話されています。21世紀の医学の進歩は本当に素晴らしいと感じます。
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