常勤糖尿病専門医の業務には、糖尿病内科病棟に入院された糖尿病患者さんの入院治療があります。そして、なかなか表には見えないのですが、循環器内科・呼吸器内科・消化器内科・神経内科・血液内科などの内科系病院に入院されている糖尿病患者さんの、また、外科・整形外科・心臓血管外科・耳鼻咽喉科・眼科。皮膚科・泌尿器科・産婦人科などの外科系病棟に入院されている糖尿病患者さんの診察依頼をうけ、各病棟に出向き、診察・インスリン治療等を開始する業務があります。黒子に徹するこの業務は非常に煩雑で大変です。特に手術前後のインスリンを使用した血糖コントロールは豊富な臨床経験が必要です。日によっては数回インスリン投与内容を変更する必要があり、外来診療のわずかな合間や昼休みに外科系病棟に赴くことも珍しくありません。良好な血糖コントロールが手術の成功の鍵となるためです。 病院の常勤糖尿病専門医が毎日外来診療を出来ない理由がここにあります。　黒子ですから患者さんから感謝される事もありません。　しかし黙々と業務を遂行しているのです。