2014年6月の職場検診で、初めて高血圧症を指摘された35歳男性が
来院されました。塩分過剰の食事や肥満もなく、高血圧症、脳卒中、
心臓病、腎臓病のご家族もありませんでした。来院時の血圧は150/90
(2年前は110/80)でした。
高血圧症にて初診された時には、まず丁寧な問診と全身の診察が必要です。
次に、高血圧症を発症した原因について精密検査が必要であること、
高血圧症の合併症についての評価が必要であることを説明します。
この男性は、日本人の高血圧症の大半をしめる、本態性高血圧症と、
原因が明らかで、治癒する可能性のある高血圧症(二次性高血圧症)を、適切に鑑別(みわける)事が重要と説明しました。
次回は、二次性高血圧症について説明してゆきます。