院長のつぶやき

●遊びの話と仕事の話を交代で書いてゆきます・・(81)

 皆様、如何お過ごしでしょうか。本日は2021年10月
17日(日曜日)です。残務整理にて朝からクリニックに
います。先週金曜日夜間は新型コロナワクチン集団接種
のため多摩信本店3階会場に出務しました。10~20才台の
若い方々が多数御来場。高校受験・大学受験を控えている
受験生は本当に大変ですね。無事の合格をお祈りします。

 さて、今回も宮川高一先生のご講演を書いてゆきます。

 インスリン治療の歴史は、まず動物の膵臓から抽出
された製剤の不純物を減らす事から始まりました。
その後、血糖低下作用をより安定化し長時間持続させる
研究が進みました。ノボ社は亜鉛を用いて亜鉛懸濁イン
スリンを作成。ノルディスク社(その後ノボ社に吸収)と
リリー社はプロタミンを添加することでNPHインスリンを
作成しました。その後、ヒトインスリンが作成され
より安定化し、いよいよインスリン分子を一部改変し
色々な成分や性質を付加する時代となりました。現在
では超超速効型インスリンや、持効型インスリンが問題
無く使用出来る時代となりました。動物の膵臓から抽出
されたインスリンを投与する時代は遠い過去になりました。

 インスリン注射方法も随分と進化し、ガラスの注射筒を
煮沸消毒していた時代から1980年台にはプラスチック製
使い捨て型の注射器が登場。1988年にはノボ社からノボ
ペン1が発売され本当に簡単に注射ができる時代へ移項
しました。現在では、インスリン注射筒自体に最初から
インスリンが充填されているプレフィルド型となり、
ノボペン1時代からのインスリンカートリッジの交換も
不要となりました(製品は現在も使用可です)。

 そして1型糖尿病患者さんのインスリン治療はITの
恩恵をうけ、皮下に刺入した針状血糖センサーが
血糖を感知し、インスリン持続注入ポンプに血糖
情報を送ります。ポンプに内臓された小型PCが
一定のアルゴリズムを用いて適切なインスリン
注入量を決定・安定して皮下に持続注入します。
最新のインスリンポンプは、一定の血糖値以下に
なるとインスリン注入を自動停止し、血糖の上昇を
確認後に注入を再開する機能が付加されました。
これで夜間の睡眠中無自覚低血糖を解消できます
(本当に夢の様な機能です)。

 まだまだ書きたい内用がありますが、またの
機会にします。コロナ感染症は急激にPCR陽性の
方が減少しました。その理由が判然としておらず
第6波の可能性も十分にあると予想されています。
皆様どうぞ御安全に。   住友

(2021年11月2日)

  • 院長のつぶやき
  • 看護師の部屋
  • きいろいマリーゴールドの会

診療内容

内分泌科・甲状腺・糖尿病・一般内科

初診の方、月初めの受診には保険証をお持ち下さい。
クレジットカード、デビットカードはご利用いただけません。

診療時間

診療カレンダー

受付時間は診察終了30分前とさせて頂きます。なお土曜日は、診察終了1時間前となりますので宜しくお願い致します。

予約制 042-540-8777

クリニック所在地

地図

JR立川駅、多摩モノレール立川北駅から徒歩約4分

自転車にてご来院の患者様へ 当院専用駐輪場は御座いません。近隣の無料・有料駐輪場をご利用下さい

詳細地図、駐車場案内はこちら