院長のつぶやき

●遊びの話と仕事の話を交代で書いてゆきます・・(80)

皆様、如何お過ごしでしょうか。本日は2021年9月20日
(月曜日)敬老の日です。 本日も残務整理のため朝よりクリ
ニックにいます。昨日は立川市健康会館・立川市休日診療に
出務(15時~21時)。発熱の子供さんが数名来院されたのみで
まずまず平穏な勤務でした。立川市医師会長の村上先生と
ご一緒し(内科系1名・外科系1名で勤務)、今後のコロナ
ワクチン接種の方向性などを伺いました。

 さて、本年はインスリン発見100周年です。膵臓からの
インスリン分泌が枯渇してしまう1型糖尿病の患者さんは、
インスリンが発見・治療応用される前は、食事を制限する
飢餓療法しか治療法がありませんでした。トロント大学の
バンティング先生とベスト先生によるインスリン発見の
翌年には患者さんに投与が開始されました。この頃の
インスリンは動物(牛や豚)の膵臓を精製して作られて
いました。不純物が多く非常に太い針で1日4回注射を
実施していました。しかしこの恩恵をうけた少女(エリ
ザベスさん)は、この4回注射を継続し1970年台まで
糖尿病の合併症なく生活されています。

 日本においても、発見の翌々年(1923年)には東京大学
病院にて患者さんへの投与が開始されました。その頃、
インスリンは輸入に頼っており国産インスリンはあり
ませんでした。太平洋戦争中は輸入が途絶えたため、
鯨の膵臓からインスリンを精製して投与していたそう
です。本当に隔世の感がありますね。

 次回は、当方の指導医、宮川高一先生にインスリン
治療の歴史と今後をご講演頂いた内容を書いてゆき
ます。

 まだまだ新型コロナ感染症のの収束は見えてきません。
皆様どうぞ御安全に。  住友

(2021年10月15日)

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内分泌科・甲状腺・糖尿病・一般内科

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