皆様、お変わり無くお過ごしでしょうか。本日は
2024年4月21日(日曜日)です。今週の残務整理のため
朝からクリニックにいます。桜の時期も終わりクリ
ニック周辺も新緑の季節となりました。

　2024年4月18日第10回立川慢性腎臓病(CKD)ネット
ワーク病診連携研究会が開催されました。今回は慶応
大学医学部腎臓内分泌代謝内科講師 畔上達彦先生に
｢病態を考慮した慢性腎臓病･糖尿病性腎症の治療
アプローチについて　～レニンアンギオテンシン系
阻害薬･ナトリウムグルコース輸送体2阻害薬を中心
に～｣をご講演頂きました。

　慢性腎臓病の患者さんの増加は高齢化社会の到来と
共に確実に増加しています。また、同様に糖尿病性
腎症を合併した患者さんも増加傾向です。以前は
的確に腎機能低下を抑制可能な治療薬が有りません
でした。

　2010年台後半からナトリウムグルコース輸送体2
阻害薬の投与が開始されました。糖尿病患者さんの
血糖管理の改善のみならず、内服する事自体で腎
機能低下が長期的に抑制可能な研究結果が世界規模
で発表されました。この様に複数の治療薬を併用
する事で透析導入を長期間回避できる可能性が出て
きました。本当に医学の進歩を感じます(昭和の
時代では全く困難でした)。

　立川CKDネットワークは立川市医師会･薬剤師会･
歯科医師会･立川市が、立川相互病院･立川病院･
災害医療センターの腎臓内科と共同で推進して
いる事業です。立川市民の方の透析導入がお一人
でも減少する事が目標です。

　5月26日(日曜日)立川市サンサンロードにて
立川医療健康フェスティバルが開催されます。
立川CKDネットワークのブースが出ますので
お立ち寄り下さい(専門医療者が常駐します）。

　立川市内はインフルエンザ感染が持続して
います。新型コロナ感染症も同様です。皆様
どうぞ御安全に。