皆様、お変わり無くお過ごしでしょうか。本日は2026年
7月26日(日曜日)です。朝から残務整理のためクリニックに
います。 昨日の勉強会について書きます。
2026年7月25日(土曜日)ホテルエミシア東京立川にて第14回
西東京臨床甲状腺研究会が開催されました(事務局:当院)。
当番世話人は多摩北部医療センター内分泌代謝内科部長 櫻田
麻耶先生です。前半の症例報告は、多摩総合医療センター
内分泌代謝科 川崎元樹先生に、バセドウ病の治療薬(メルカ
ゾール)投与後に多発関節痛を発症し、診断治療に難渋した
難解な症例をご発表頂きました。メルカゾール関連関節炎の
世界的な症例報告のまとめと共に、まだまだわからない事も
多い現状が勉強になりました。
2例目は杏林大学呼吸器甲状腺外科 三ツ間智也先生に完全
房室ブロックのためペースメーカー治療中の患者さんに発症
した縦隔内巨大甲状腺腫腫瘍の手術例をご提示頂きました。
手術時の循環器内科アシスト+呼吸器外科との共同手術は、
さすが大学病院と思わせる内容でした。多摩地区の医療レベル
の高さがわかるご発表です。大変勉強になりました。
特別講演には獨協医科大学埼玉医療センター糖代謝内分泌
内科主任教授 橋本貢士先生に「甲状腺疾患のクリニカルパール
と最新の話題」をご講演頂きました。橋本先生は日本甲状腺学会
理事長をおつとめです。2028年にはバセドウ病の診断治療ガイド
ライン改訂が控えておりご多忙との事。ご講演の内容は下記です。
(1)高齢者バセドウ病の診断治療の難解さとエッセンスについて。
バセドウ病治療薬、ヨウ化カリウム丸投与中の工夫。
(2)バセドウ病眼症の最新治療について。テツロブマブに続いて
登場予定の新規薬剤(KI-70)治験概要と効果について。
(3)バセドウ病再発予測検査(SIGLECTⅠ)の概要と有用性について。
(まだ保険適応はありません)
(4)甲状腺刺激ホルモン(TSH)の標準化の重要性と検査値の理解と
治療への適切な応用について。
(5)妊娠と甲状腺機能の関係。特に妊娠前にTSH-2.5以下を目標と
していたが、2026年6月アメリカ甲状腺学会(ATA)より、TSH
2.5以下の呪縛はなくなり、TSH-4以上の女性には病状をふま
えて相談のうえ甲状腺ホルモン製剤を内服投与開始する事が
提示されました。 この内容の周知には暫くかかりそうです。
共催を頂いたロシュ・ダイアグノスティック社、また、会運営
担当 斉藤様に厚く御礼申し上げます。
本格的な猛暑です。熱中症にご注意下さい。どうぞご安全に。















