前回は、糖尿病関連のお話を数回に渡って書いてきました。
今回は、ワンポイントで新しい骨粗鬆症の診断に有用な検査について説明します。
ご存知のように、骨は常時壊されて(骨吸収)たのちに、常時新しく作られて(骨形成)ゆきます。これをリモデリングといいます。
当院では、骨吸収の様子と程度を確認するために、骨吸収マ-カ-として簡単に測定できる尿中NTXを使用しています。骨形成の状態を確認できる骨形成マ-カーも保険適応です。これは、採血が必要です。
骨吸収を抑えて正常化させる骨粗鬆症治療薬を内服しても骨密度の改善が思わしくない方や、納豆などのビタミンKを含む食品の摂取が少ない方は、骨形成マーカーを測定してみるとよいでしょう。