院長のつぶやき

●橋本病と妊娠について・・その続き

前回は妊娠誘発性甲状腺機能亢進症について説明しました。さて妊娠中期から後期に入ると、胎児もどんどんと成長します。この時期にも甲状腺ホルモンが必要です。胎児は妊娠16週頃より自分で甲状腺ホルモンの分泌を必要を開始します。しかし母親の甲状腺ホルモンが丁度よい値でないと胎児の成長が遅れる事があります。妊娠中に母親は妊娠前の最高1.6倍の甲状腺ホルモンを分泌して大事の成長を支えます。しかし橋本病がある際には胎児の成長にみあう甲状腺ホルモンを分泌できない事があります。このため妊娠中に甲状腺ホルモンの分泌状態を採血にて評価し、適切な量の甲状腺ホルモンを内服して頂きます。この内服する甲状腺ホルモンは人間が分泌する甲状腺ホルモンを同じもので、胎児への影響は無い事が確認されています。徐々に内服量を増やす事が必要な方から、少量の内服を分娩まで同量で継続する方まで、多彩なバリエーションがあります。一般に、妊娠前に甲状腺ホルモンの内服が不要であった方は、分娩と同時に内服を終了する事が多いです。 現在30名の妊婦さんが通院されています。分娩後に赤ちゃんと一緒に来院されると、当方や職員の元気も百倍になります。

(2017年7月14日)

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内分泌科・甲状腺・糖尿病・一般内科

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