少し涼しくなり、そろそろインフルエンザワクチンが始まる時期になってきました。
糖尿病患者さんがインフルエンザや胃腸炎などにかかり、発熱、下痢・嘔吐や食欲不振のため食事ができない時のことを、糖尿病のシックデイといいます。
いつもは血糖コントロールがしっかりでいていても、シックデイの時は血糖値が乱れやすくなります。病気へのストレスのために血糖値が高くなり、食事量が減ると薬物療法をしている方は低血糖になることもあります。また、高血糖のために抵抗力が落ちてしまい改善するまでに時間がかかるなんてことも…。
シックデイになったときの対策をよく知っておくことが大切です。また、日ごろから周りの方にもその対応について共有しておくと便利です。
●まずは体を休めて体力を温存しましょう
●食欲のないときは、日ごろ食べ慣れていて口当たりがよく消化のよい食べ物(例えばジュース、スープ、お粥など)を選び、できるだけ摂取するようにしてください。
●脱水にならないようにこまめに水分摂取をするようにしてください。
●糖尿病の薬物療法をしている方は…
・中止しなければならない薬や減量する必要のある薬があります。日頃から医師・看護師に確認をお願いします。シックデイになり対応がわからない場合は、お電話ください。
・インスリン治療中の場合、食事がとれなくても自己判断でインスリン注射を中断しないでください。発熱・消化器症状が強い場合、医療機関に相談をしてください。
まずは、シックデイにならないことが望ましいですが、誰もなりたくてなる訳ではないですよね。血糖コントロールが悪いと悪化しやすかったりするので、まずは日ごろから血糖コントロールをそれぞれの目標値内にしておきたいものです。
何か困ったこと、わからないことがあればご相談ください。
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