ぶどう糖負荷試験
聞いたことありますか?最近は妊婦さんに実施することもあるので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
「ぶどう糖」日本で初めて発見されたのが葡萄からだったのでこの名前が付いたそうです。砂糖と混同されやすいのですが、ぶどう糖は単糖類なので吸収が速いです。このぶどう糖を75g摂取(飲んで)体にどう吸収されるか、血糖値がどう変化するか?を見る検査がぶどう糖負荷試験で、まだ糖尿病と診断されていない方に行います。
「75g経口ブドウ糖負荷試験」は空腹の状態でご来院いただき、ぶどう糖液(甘めのサイダーみたいな感じです)を飲みます。時間毎に通常5回の採血を行い血糖値の変化で糖尿病の程度を判定します。

空腹時の血糖値と負荷後2時間の血糖値をみて判定をしますが、それ以外にも負荷後の血糖値の上がり方やインスリン(血糖を下げるホルモンです)の分泌能力などいろいろな事がわかります。早期に糖尿病の診断をつけること、隠れ糖尿病(境界型)をみつけることができます。境界型は糖尿病に準ずる状態であると言われ、早期に生活習慣の改善をすることで糖尿病への進展を阻止することができる場合が多いです。
ご心配な方は主治医にご相談ください。検査結果の見方がわかりにくいとお悩みの方は看護師が解説することもできます。
(ここらん)