
先日、骨密度検査を受けてみました。体系的には骨は丈夫そうだし、2年くらいに前に検診で受けた簡易骨密度検査では問題無かったので、どんな検査かなと興味本位で受けてみたのですが…。骨量が減少してきているという結果をいただいてしまいました。
ヒトの骨量は幼少期から思春期に増加して20歳前後でピークを迎え、30~40歳代まで横ばいで推移します。女性は閉経後ホルモン濃度の変化で急激に骨量が低下してくるそうです。高齢の女性であることは骨粗鬆症の一番のリスク因子といえます。さらに、喫煙や過度の飲酒、運動や食事(カルシウムやビタミンの不足)というリスク因子があるのですが、両親に大腿骨骨折や脆弱骨折の既往がある人は遺伝的な要素も大きいと言われています。そういえば、私の母も大腿骨骨折を経験していました。

骨粗鬆症の予防には適切な体重維持と積極的なカルシウムとビタミンDの摂取、適度な運動が必要と言われています。若いころの低体重、無理なダイエットは将来の骨粗鬆症の大きなリスクファクターになります。また、ビタミンDは皮膚が日光に当たることで体内で生成されるので、適度に外に出て日光浴をすることも大切です。元気な高齢者に向けて今から骨を丈夫にする努力をしましょう。そして、適当な時期に骨密度の検査をお受けになることもおすすめします。骨粗鬆症と診断された方は治療薬もいろいろあります。心配な方は先生にご相談ください。
(ここらん)