新型コロナ感染症がまん延し、在宅療養も増え、パルスオキシメーターを購入した方も多くいらっしゃると思いますが、そもそもパルスオキシメーターとはどういうもので、どうみればいいのでしょう?
*パルスオキシメーターとは
2つの波長の光の吸収度比から簡単に酸素が全身に足りているかを見るモニターです。値は、spo2(エスピーオーツーと呼びます)%で表し、経皮的酸素飽和度といいます。
脈波を利用して測定するので、脈も測ることができます。
*使い方
手の指もしくは、足の指につけます。赤い光が出ている側が爪側です。指を奧までまっすぐに入れてください。
*表示されている数字の意味は
spo2・・・酸素の値です。
PR・・・脈拍の値です。
医療現場では、バイタルサインの一つとして頻回に使用されています。
*では、どう見るか
肺がダメージを受けると、酸素の取り入れに障害が出ます。
spo2の正常値は、96~99%です。
臨床的には・・・
安全限界は92%で,医療者はそわそわしてしまいます。なぜかというと、下にある図表のように、全身に酸素が足りないと色々な部位の障害が出てくるからです。そして、spo2=90%以下は呼吸不全といわれ、何らかの治療が必要になります。
注意1)縦軸がパルスオキシメーターの値になります。
注意2)Spo2値は、あくまでも目安です。しっかりと測るためには、動脈血採血をする必要があります。ほかの症状息苦しい、呼吸が早いなどの症状がある場合は、医療機関に相談してください。
*注意点
1)循環が悪いと、パルスオキシメーターで誤差(低い値)が出やすいです。
(下記に注意してください)
*20~30秒ほどつけたままお待ちになって値を見てください。
・マニキュア・・・落としてください
・手先冷たい・・・温めてください
・指先が動いている・・・動かないように安定させてください
・指先に強い変形がある・・・指を変えて測定してください
2)spo2=92%以下でも息苦しくなく生活をしている人もいます。平熱が何℃のように、健常時のご自分のspo2の値を知っておくといいですよ。
<かくかく>