クリニックでは、糖尿病患者さんの会があります。「黄色いマリーゴールドの会」です。
日々病気と向き合う皆さんに多くの情報を発信したり、講演会をしたり、ウオーキング会を実施したりして皆さんの療養を少しでも快適なものにできるようスタッフも共に活動しています。
今回は入会するとお手元に届く「さかえ」という冊子が届きます。(病気に関する薬・治療の最新情報や生活一般で気を付けたいことのアイデア満載です!)
その中に、毎回のように掲載される「いつでも健口(けんこう)生活」という記事があります。一部抜粋しましたので参考になさってください。
外来の処置室などで、眼科は行っていますか?という質問はよくされると思います。ご存じのように、目の合併症はよく耳にすることですので皆さんも意識してくださっていると思いますが、歯科に行っていますか?は、私たちもお声掛けが少ないように思っています。
*以下「さかえ」から引用*
歯周病は、糖尿病の併存症の一つです。
*糖尿病があると歯周病になりやすく重症化しやすい*
→糖尿病があると、免疫機能の低下や血流の悪化、唾液の減少などのため、歯周組織の障害が生じて歯周病になりやすく、また、重症化しやすいことが分かっています。
一方で・・・
*歯周病は糖尿病に悪影響を及ぼす*
→歯周病はインスリン作用を阻害し、血糖マネジメントを悪化させます。歯周病を改善すると、ヘモグロビンA1cが最大1%改善するという報告もあります。
歯周病やむし歯は、糖尿病以外にも肥満、肺炎、睡眠時無呼吸症候群、心内膜炎、腎炎、菌血症、敗血症、胃腸障害、栄養障害などさまざまな疾患の原因になるといわれています。
お口を健康な状態に保つことは、全身の健康に関わる大切なことなのです。
お口の健康セルフチェックシート
【生活習慣】
1:間食をあまりしない
2:ストレスをうまく解消している
3:たばこを吸わない
4:深酒をしていない
5:1日1回は時間をかけて歯磨きをしている
6:フッ化物入りの歯磨き剤を使っている
(5個以上に〇がついた人)→これからも良い生活習慣で過ごしましょう。
(3~4個に〇がついた人)→一つでも〇を増やしましょう。
(0~2個に〇がついた人)→すぐに生活習慣を見直しましょう。
【お口の様子から】
1:いつも口の中がさわやかだと思う
2:歯肉の色がピンク色で引き締まっている
3:歯のぐらつきがなく、しっかりかめる
4:歯と歯の間に物が挟まらない
5:歯がしみたり、痛まない
全ての項目に〇がつかないときは、お口の中に問題がありそうです。
1週間に1回はお口の健康状態を自分で観察し、定期的に歯科を受診しましょう!!
以上、冊子のほんの一部です。他の多くの情報も役に立つことがたくさんあると思います。興味のある方は、是非とも看護師に声をかけてください。 よろしくお願いいたします。 (もうもう)