5/11~5/13、第66回日本糖尿病学会年次学術集会に参加するため鹿児島県へ行ってきました。
当院からは、住友先生、看護師2名、事務2名が参加しました。
ここ数年は新型コロナウィルスの感染拡大により、オンラインでの学会参加が主流になっていましたので、現地へ向かうのは久しぶり。私個人としては、クリニックのみんなで参加するというのも初めての経験でした!
会期中は、3つの会場でさまざまなシンポジウムが行われており、各々が気になるセッションを聴講してきました。
その中から学びをひとつ、簡単にご紹介します。
「糖尿病の予防と制御へのアプローチ」のシンポジウムで、糖尿病を予防するために、健康診断や人間ドックのデータをもっと活用しよう!と呼びかけている先生がいらっしゃいました。
先生によると、将来的に糖尿病を発症する人は10年前から健診で空腹時血糖値100mg/dl、HbA1c5.7%を超えているというデータがあり、いずれか一方では6倍、両方で32倍も糖尿病発症リスクがあるということでした。
また、代謝異常のない「健康的肥満」といわれる人でも、肥満状態を2年放置することで糖尿病を発症するリスクが2.6倍も高くなるということでした。
そのような方でも、食事、運動療法を行うことにより糖尿病の発症リスクは半分くらい減り、これは薬物療法を行うよりも効果が持続するということです。そして運動のみでは効果は少なく、食事療法を遵守することの効果は大きいとのことでした。
つまり、「ちょっと高め」の血糖値を放置せず、今からアクションを起こせば、糖尿病の発症リスクを減らすことができるというわけです!
健康診断、「受けっぱなし」になっていませんか?
これらのデータを生かさない手はないですよね??
今一度、健康診断の結果をよく見てみてください。あなたのデータはどうですか?
将来、糖尿病の発症を予防するために食事や運動、できることからやってみませんか?
なにから取り組めばいいかわからない方!
ぜひ看護師にご相談ください。今から取り組めることを、一緒に考えてみましょう。
ご希望の方は、栄養相談を受けることもできます。
また、当院の糖尿病患者会では年数回、院内での講義や近隣へのウォーキングなどさまざまな取り組みを行っています。
これらのイベントには、非会員の方でも参加いただけます。
糖尿病ではなくても、血糖値が高めで心配な方、体重がなかなか減らずに苦労している方、どなたでも大歓迎です。
待合室の患者会コーナーを見ていただくと、イベントのお誘いのポスターが貼ってあります。これらのイベントへの参加を、行動を起こすひとつのきっかけにしていただくのもおすすめです。参加をご希望の方は、お気軽にスタッフまでお問合せくださいね。
最後に。会場のひとつである城山ホテルから見た桜島です。
初めて見た桜島、圧巻でした!!
(はのん)