前回、足を毎日観察することの大切さをお話ししましたが、今回は足のお手入れの具体的な方法をご紹介します。
●なんといっても「清潔に保つこと」と「保湿」が大切です。
毎日お風呂できちんと足を洗いましょう。立ったままの姿勢でパパッと洗うのではなく、しっかり座って、足の裏や、指の間も丁寧に洗ってください。
その際、硬いスポンジでゴシゴシ洗い、軽石は禁物です。皮が硬くなっているところを無理に削ろうとせず、手のひら、柔らかいスポンジやタオルで優しく洗ってください。足に傷を作らないようにしましょう。
お風呂から出た後は、清潔なタオルでしっかり水気をふき取ります。湿ったまま靴下などを履くと、湿気を好む水虫などにかかりやすいのでやめましょう。
かかとや足全体に乾燥がある方はクリームを塗って保湿します。たかが乾燥と放置すると、ひび割れや傷が生じやすくなり、そこから細菌に感染してしまうこともありますので、保湿はとっても重要です!(クリームは市販のもので構いませんが、ステロイド剤が入っているものは好ましくありません。心配な方は看護師までお尋ねください)
たこ、うおのめ、水虫など足のトラブルは自己判断せず、かかりつけの医療機関に相談してください。ひどくなる前に対処することが肝心です。
次に「爪切り」についてお話しします。
●爪切りでのポイントは「深爪をしない」ことと「まっすぐ切る」ことです。
「白いところがあると気になって切っちゃうのよね」という方が多いですが、深爪になっていませんか?指を触ってみて引っかかりがなければ白いところが残っていてもOKです。爪には汚れがたまりやすいので、お風呂でしっかり洗うようにすれば問題ありません。深爪は傷がつきやすく、そこから細菌感染することがありますので気を付けましょう。
切り方はまっすぐがいいと言われています。爪が四角くなるイメージです。角を切って丸くしてしまうと、そこから巻き爪になりやすいので、角は引っかからない程度に少しだけ落とし、爪の先はまっすぐにしましょう。
足の爪が自分で切れない方は無理をせず、医師や看護師に申し出てください。爪切りは皮膚を誤って切ってしまったり、爪が剥がれてしまううなど、傷ができやすく、細菌感染の原因となりやすいので、無理をしないことが大切です。
ぽちゃでした。