先月、オンラインLive配信での糖尿病学会が開催されました。
今年は東日本大震災から10年ということもあってか、震災をテーマにした発表がありました。当ブログでも災害について何度か取り上げていますが、今回は学会発表でもあった「災害時の薬の対応」についてお伝えいたします。
糖尿病治療薬には様々なタイプの薬があります。種類によっては災害時などに注意が必要なものがあります。どの薬を内服していたら気を付けなければならないか、ご自身の使用している薬がその中に入っているか、またどのような対応をする必要があるか把握していただきたいです。
突然ですが、シックデイとは何かご存知ですか?シックデイとは糖尿病患者さんが治療中、発熱、下痢、嘔吐をきたしたり、歯科治療などによって、食欲不振になり食事ができなくなるなどの体調不良の状態をいいます。
(2016年の看護師の部屋【リンク】でも書いていますので参考にしてみてください。)
今回の学会では、災害時に投薬中止すべき薬剤はシックデイで中止すべき薬剤という発表がありました。
シックデイについては、患者様ひとりひとり対応が違ってきます。薬によって中止したり減量すべきものがあります。ご自身の内服薬で対応がわからない方は、受診時に医師へご確認ください。
また、シックデイの時に判断に迷う場合は早めにクリニックへ連絡してくださいね。
災害時は、思うような食事ができず断水などあると脱水にもなってしまう可能性もあります。今の新しい日常スタイルの中でも血糖コントロールをうまく安定させ、災害にも打ち負けにくいHbA1cにしたいですね。
(なみなみ)