残暑お見舞い申し上げます。
厳しい暑さと荒天…そして、何かと不自由な日々が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしですか?
糖尿病の合併症には、「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」3つが3大合併症と言われています。高血糖によって血管が痛めつけられることが原因で起こります。
糖尿病になって、10年以上の患者さんは、進行リスクが高いので注意が必要です。
今回は、その1つ「糖尿病網膜症」についてお話しさせていただこうと思います。
「糖尿病網膜症」とは、糖尿病により高血糖が持続すると、網膜の細い血管を詰まらせたり血管の壁に負担をかけて眼底出血を起こしたりします。そのため、血液の流れが悪くなり、網膜や硝子体に誘発されるさまざまな病変のことを言います
「糖尿病網膜症」は、毎年3000人が中途失明しており、日本における成人の失明の原因疾患として、緑内障に続く第2位となっております。
*「糖尿病網膜症」は、糖尿病にかかって15~19年の患者さんさんで50%近くに合併することが報告されています。
糖尿病による目の病気、特に糖尿病網膜症の怖さは自覚症状が無いまま進むことです。
検査を受ければ早期に発見できます。「眼科に通院してるし…人間ドック・検診で見てもらってるし…」検診時の眼底検査は網膜の一部しか診ないので、糖尿病の患者さんは眼科医により精密な眼底検査を受けてくださいね。
ある日突然「目の中に煙のすすがたまったようだ」「真っ赤なカーテンがかすんでみえる」などといった訴えで眼科を訪ねることになるのですが、その頃には病気はかなり進んでおり、失明も覚悟しなくてはならないことが少なくありません。
年に1度は眼底検査を受けましょう。まだ、眼科受診をしていない方は受診を…そして、指示された期間で定期受診を続けましょう。そして、受診されたら、糖尿病手帳に記載して頂いてください。
<かくかく>