看護師の部屋

歯のケアも忘れずに

こんにちは、ぽちゃです。皆さま体調はお変わりないでしょうか。

宴の席が多かった年末年始も終わり、気持ちを新たに治療に励まれていることと思います。私も年末年始で見事に増えた体重を戻すべく、靴を新調してせっせと歩いています。一時的に増えた体重のせいか、とりあえず年末前の体重に戻りました。  皆さんが受診の際「こんなことを頑張ってみてます」とか、「これいいですよ」とか素敵な情報をくださるので、こっそり真似してダイエットに励んでおります。これからも一緒に頑張りましょうね。

さて、今回は「糖尿病と歯周病の関係」についてお話ししてみたいと思います。私たちが皆さんとお話しする際、「眼科は行ってますか?」とお聞きすると思います。これは糖尿病の合併症の一つに、糖尿病網膜症という失明の危険がある病気があるからですが、「歯科のかかりつけはありますか?」とお聞きするのはなぜでしょう。

それは、歯周病が糖尿病の重大な合併症のひとつとされているからです。

糖尿病の方は高血糖によって免疫力が弱まり、歯周病菌が増えてしまうことで重症になりやすいと言われています。そして最終的には歯が抜けてしまいます。

入れ歯にすればなんとかなると安易に考えている方も多いと思います。確かに失明してしまうことと比べると困難の度合いが違うかもしれません。しかし、最近の研究で重度の歯周病があると、血液や呼吸器内に菌が入りこみ、心筋梗塞や動脈硬化、肺炎を引き起こすことがわかっています。また、歯が抜けてしまった後かみづらい状態を放っておくと、認知症になるリスクが高まることもわかってきています。

糖尿病が動脈硬化を悪化させ、認知症になりやすいことは皆さんご存知だと思います。となると「糖尿病もあって、歯周病もある」という状況は、健康な方に比べて血管の病気にかかりやすそうだな、認知症になりやすそうだな、とおわかりいただけると思います。特に高齢糖尿病の方は、認知症になってしまうリスクが糖尿病でない方の2倍~4倍と言われていますので、たかが歯周病と侮るなかれですよね。

このため糖尿病の方は、かかりつけ歯科をもち定期的に歯科を受診し、歯周病による全身への影響を防ぐことがとっても大切なのです。せっかく血糖コントロールが良好でも、歯周病が原因で心筋梗塞、認知症などになってしまったら悔しいですよね。当院に歯周病に関するわかりやすいパンフレットもありますので、興味がある方は看護師にお声かけください。

ぜひかかりつけの歯科を見つけて、毎日のケアで歯や歯肉を健康に保っていきましょうね。

(2017年1月12日)

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内分泌科・甲状腺・糖尿病・一般内科

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