コロナによる自粛やステイホームで活動量が落ちた方もたくさんいらっしゃると思います。もともと、「運動ってそんなに好きじゃない…」「運動したほうがいいのはわかってるけど気が進まない…」「運動する時間なんてない!」という方も多いと思います。私も家でのんびりするのが好きなので、気持ちはよくわかります。
糖尿病の方にとって運動は、
●血液中のブドウ糖を消費して血糖値を下げる
●肥満を解消して筋肉などでのインスリンの働きを高める…等々の効果があります。
わかってはいるけど…ですよね。
運動嫌いな方は、まず自分自身の一日の歩数を把握してみましょう。
わざわざ歩数計を購入しなくても、スマートフォンユーザーはアプリを利用してみると簡単です。
ウォーキングの理想は1日8千~1万歩歩くこと、と言われていますが、いきなりは難しいです。
自分の活動量の把握ができたら、次の段階として「+1000歩」を目指すとよいといわれています。人は1分間に約100歩のペースで歩いており、「+1000歩」は、およそ10分に相当します。時間目標を立てるよりも歩数目標を立てたほうが続けやすく、血糖コントロールの改善にもつながるといわれています。
せっかくのウォーキングの際には、姿勢にも気を付けると、より効果が期待できます。
また、1~3分の短時間での運動や階段昇降でも食後血糖値が低下することが分かっています。運動する時間がないのなら、エレベーターやエスカレーターではなく階段を利用する、目的地に向かうときは少し遠回りする、仕事中にトイレに行きたくなったら1階上のトイレを利用する、などです。あなたの日常生活の中にも運動のチャンスはきっとあるはずです。
自分の中で小さな目標を立てて、地道に成功体験を積み上げていく。
「自分にもできた!」「運動って楽しい!」と思うことができたら、大成功です。
10/8 に投稿された「ウォーキングにいい季節!!」では立川市のウォーキングマップをご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。患者さんによっては運動を制限しなければならない場合もありますので、運動を始める前には先生に一度相談していただけると安心です。
最後に!10月1日、糖尿病患者会「きいろいマリーゴールドの会」がついに設立されました。情報誌「さかえ」とともにお配りする「きいろいマリーゴールド新聞」の準備を進めていますので、楽しみにしていてください。コロナが終息し、会員の皆さんで集まってウォーキング大会を行える日が、待ち遠しいです。
(はのん)